~八工同窓会としての考え方~

 新聞報道等でご存知の通り、東京都教育委員会より、本年6月に新配置計画(案)が示され、わが『八工』も都立二商と統合され八工校地に平成19年度開校予定で『八王子地区(仮称)産業高校』(全日制)を新設、定時制は市内4校を統合し二商校地に『昼夜間定時制高校』を新設するという発表がなされました。そして、10月24日、『都立高校改革推進計画・新たな実施計画』――日本の未来を担う人間の育成に向けて――として実施計画が策定されました。詳細は東京都教育委員会のホームページをご覧下さい。

 八工同窓会としても、7月15日、顧問・相談役・役員会を召集し、校長より趣旨説明を受け、意見聴取を行いました。その結果、疑問点は有るがこれから解決されるものとして特に反対意見はなく、改革に対し前向きな意見が占めておりました。『創立以来115年の歴史と伝統が消えるのは寂しい』のは、同窓生全員の思いではありますが、『感傷に浸っている時代ではない』という認識もまた顧問・相談役・役員会の総意であり、多くの同窓生の賛同を得られるものと確信しております。

『学校が地域社会の財産』と認識する上で、『学校は先生や同窓会のためでなく、子供達(生徒)の幸せのためにある』という正義を基本姿勢とし、同窓会の目的(①会員相互の親睦 ②母校の発展に寄与 ③産業界の発展に寄与)を遂行するために活動します。地域産業界の現状を云々するスペースはありませんが、地域産業界と『八工』との関係が今ほど希薄になってしまった時期は無かったのではないでしょうか、『地域経済界の連携・協力を得て、幅広い知識を持った職業人や、起業家を目指す』とした教育委員会の示した『産業高校』の方向を支持し、やがては子供達が起業し、地域の活性化に結びつくような学校になるよう見守り、様々な提言もしていきたいと考えております。

  会長以下役員有志で何度か教育委員会に足を運び、『産業高校』計画について意見交換をしながら、以下のような要望書(概要)を提出しました。

『産業高校設置に対する要望書 第1弾』(概要)


  • 要望① 同窓会モデル校の指定(同窓会事務室設置等)
    地域経済界で活躍する同窓生を活用するために、同窓会を学校運営の中で明確に位置付けるべきであり、積極的な支援を望む。
  • 要望②『八工染織資料室』と『多摩繊維技術センター』を統合して『産業高校』内に設置
    地場産業の伝統を残す事は地域のアイデンティティづくりに重要である。『多摩繊維技術センター』が移転の危機にあり、今後、校内に設置すれば授業にも有効に活用できる。
  • その他
    日本経済の動向を見ながら『産業高校』のあり方、進路選択の問題、それに沿ったカリキュラムの問題等、今後は学校や地域の諸団体とも相談しながら要望していく。また、『二商』同窓会とも連携して進行したいと考えている。

東京都教育委員会殿 平成14年10月11日

東京都立八王子工業高等学校
同窓会長 廣瀬武彦

教育委員会での意見交換について、同窓生皆さんの疑問に少しでも答えられればと思い概要を記します。


  1. 会長以下役員有志の『時代認識』と『産業高校』への考え
    『時代は変わった』、『規格大量生産の時代は終わった』、『多様化の時代』等々言われておりますが、日本の社会が大きな転換期にあり、小さな変革では対応できない時代であると認識しております。たまたま、我々がベンチャー起業者であった事がより強くそれを意識させるのかもしれません。

    そんな我々に『商+工』の『ものづくりを通して起業家を育てる産業高校』のイメージは大きな可能性を感じずにはおれません。八工卒のベンチャーに足りなかったのは『商の知識』でしたから。もともと「経済活動の中で『ものづくり』と『ものを売る』は一体である」と認識しなければなりません。産業高校の中で『起業家』と言う言葉が度々出てきますが、就職して企業の中にあっても、家業の後継者になっても『起業家』の意識がないと、これからの『発展』はないと認識すべきでしょう。

  2. 『産業高校』の教育内容について
    『商+工』というが3年間では中途半端ではないか、より学びたい者のために2年程度の専修科は作れないか?との問いに対し、今の制度では高専という形になるが、高専の拡大はできない。しかし、進学者を考慮したコースを作り進学先との連携を拡大する方策を採りたい。基本的には進路決定能力の指導、何種かのコースで必修の基礎学科と選択科目の構成を考える。
    何種かのコースとは? 例えば1.もの作りを知った売り手、2.マーケテイングを知ったサービスマン(技術者)、3.進学してより専門化する者に向けたコース等が考えられているが決定ではなくあくまでも例との事です。これに対し我々としては、『英会話』と『it』は必須で、『商+工』だけでなく、『工』の中も『機械+電気』『デザイン+機械』『電気+化学』等々選択は自由に出来て良いのでは、というような話はしております。これから同窓会としても各方面との検討を重ね、要望を出して行きたいところです。

  3. 独自入試について
    特色ある学校にするなら入試制度も独自なものにするか? 例えば一芸入試とか?我々の世代は9科目入試でその良さがあったが? 等の話はしましたが、まだ今後の検討課題のようです。

  4. 昼夜間定時制高校について
    定時制の内容については、仕事の形態が多様化しており、今までの夜間だけでなく、夜働いて全日制は通えないが昼間学びたい生徒のため昼夜間定時制とする。との確認はしましたが、今までのように専門課程を残せるのか、工業系の実習はどうするか等はまだ確認しておりません。

  5. その他
    いずれ校名を決めなければならない時が来ますが、今は触れておりません。 校名の問題も含めて、同窓会としては2項~5項の内容について同窓生の皆様からいろいろなアイデアを出していただいて、母校がより良い方向に生まれ変われるよう応援して行きたいと考えております。同窓生の皆様のご協力をお願い致します。

今後、ホームページでは同窓生の皆様のご意見・アイデアをメールにて受付けたいと思います。準備ができしだい、メールアドレス等をお知らせします。